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神戸 振作; 徳永 陽; 酒井 宏典; 服部 泰佑; 比嘉 野乃花; Uhlirova, K.*; Custers, J.*
no journal, ,
CePtInのIn-NQR測定を行った。4つあるInサイトのうち、少なくとも2つのサイトの同定に成功した。スピン格子緩和時間の温度依存測定を行なった。超伝導状態では。スピン格子緩和時間の強い温度依存があった。超伝導対称性について議論する。
芳賀 芳範; 松本 裕司*; 立岩 尚之; 山本 悦嗣
no journal, ,
六方晶URhX (X=Si, Ge)は一軸磁気異方性を持つ強磁性体である。今回、URhSiの単結晶育成に成功し、基礎物性の測定を行った。同型のURhGeと比較すると、単位胞体積が異なるにも関わらず磁気転移温度及び秩序モーメントなどがほぼ等しい。また、参照物質としてTh化合物の探索を行ったところ、ThRhGeは同型で存在するが、ThRhSiは作成できず、長周期構造を持った類似物質が得られることがわかった。
家田 淳一
no journal, ,
反転対称性の破れにより磁性薄膜界面にはラシュバスピン軌道相互作用が生じる。このラシュバ効果により磁性薄膜に磁気異方性が導かれることを(反)強磁性薄膜に対応した2次元モデルにより示した。本講演では、モデルを3次元に拡張し、ラシュバ効果起源の磁気異方性が磁性薄膜の厚みにどのように依存するか、磁性薄膜の接する両界面の効果の競合にも注目して理論的に解析する。
甲斐 健師; 米谷 佳晃*
no journal, ,
放射線照射による生体の突然変異やがんが誘発され得る初期要因を知る上で、DNA損傷の生成を解明する研究が重要となる。ここで、DNAの塩基損傷に注目した場合、酸化・還元的損傷と比較して、分子解離に由来した脱塩基損傷はあまり検出されないことが知られている。この理由を解明するため、動的モンテカルロコードを利用し、水中で電子線により誘起された2次電子の詳細挙動を解析した。その結果、ほとんどの電子が電離することで酸化損傷が主に生成され、分子解離に由来する脱塩基損傷の生成量はわずか15%程度であることを解明した。この成果は、放射線生物影響を誘発する複雑なDNA損傷の生成メカニズムを解析するにあたって、重要な基礎知見となるものである。
今井 正樹; 緒方 裕大*; 中堂 博之; 小野 正雄; 針井 一哉; 大沼 悠一*; 松尾 衛*; 前川 禎通; 齊藤 英治
no journal, ,
一部のフェリ磁性体は正味の磁化がゼロになる磁気補償温度をもつ。さらに、副格子を構成するイオン上の電子の因子が異なる場合、正味の角運動量がゼロになる角運動量補償温度をもつ。我々はバーネット効果を用いてを観測した。バーネット効果は角運動量と回転の結合により磁化が生じる現象である。磁気補償温度では磁化が0のためとなり、角運動量が0のときはバーネット効果が働かなくなるためやはりとなる。磁場を用いた通常の磁化測定と比較することで低温側で0を横切る温度が、高温側がであると決定された。フェリ磁性体ガーネットFeO(=希土類)はFeのスピンとが反強磁性的に結合しており、全角運動量や因子が異なる希土類イオンが入ることで、やの変化が期待される。希土類の置換によるの変化を報告する。
深谷 有喜; 松田 巌*; 福谷 克之
no journal, ,
近年、その特異な物性への期待から、IV族単原子で構成された2次元原子シート物質に注目が集まっている。最近我々は、Al(111)基板上におけるゲルマネン(グラフェンのGe版)が予想に反して非対称なバックリング構造を持つことを明らかにした。今回新たに、Al(111)基板上ではシリセン(グラフェンのSi版)も作製できることがわかった。全反射高速陽電子回折を用いた構造解析から、Al(111)基板上のシリセンはゲルマネンの時と同様に非対称なバックリング構造を持つことが推測される。
服部 泰佑; 酒井 宏典; 徳永 陽; 神戸 振作; 松田 達磨*; 芳賀 芳範
no journal, ,
重い電子系ウラン化合物URuSiは、17.5Kでいわゆる「隠れた秩序」状態に相転移し、1.5Kで超伝導を示す。「隠れた秩序」解明に向けて多くの研究がなされているが、隠れた秩序下で生じる超伝導の発現機構や、両秩序間の関係も興味深い課題である。非常に狭い線幅のSi NMRスペクトルから明らかになった一軸異方性の強いスピン状態の詳細について議論し、実験詳細について報告する。
比嘉 野乃花; 徳永 陽; 服部 泰佑; 酒井 宏典; 神戸 振作
no journal, ,
EuPtSiにおいて、Euの電子に由来した強い磁性と共に、ホール抵抗率の測定に跳びが観測され、スキルミオン物質MnSiと同様のA相の存在が示唆されている。さらに、EuPtSiのA相は従来のスキルミオンには無かった異方性を持つことが報告されている。EuPtSiの巨大磁気スキルミオンと、その異方性について明らかにするため、NMRを用いた研究を行っている。
立岩 尚之; 芳賀 芳範; 山本 悦嗣; Pospil, J.*
no journal, ,
アクチノイド電子系の強磁性超伝導について高圧下磁化測定による研究を進めてきた。実験データの解析手法としてTakahashiによるスピンゆらぎ理論に着目し、電子系への適用の妥当性の検討を行った。前回の学会で、ウラン系強磁性超伝導物質UGeの高圧下磁化の結果を報告した。本発表では、UGeの一般化されたRhode-Wohlfarth関係式について議論する。さらにウラン系強磁性超伝導物質URhGe-UCoGe混晶系の解析結果についても言及する。
森 道康; 楠瀬 博明*
no journal, ,
絶縁体BaCuSbOにおいて、熱ホール効果が報告された。50K以下でスピンギャップを持つことが核磁気共鳴によって確認されており、この物質の熱ホール効果は、フォノンによるものだと考えられる。しかし、Tbなどの希土類は含まれていないため、磁場とフォノンとを結びつける仕組みが必要である。スピンクラスターの拡張された多極子によるフォノンホール効果の機構を提案する。
横田 光史
no journal, ,
交換相互作用と双極子相互作用を含む強磁性体について、時間依存ギンツブルグ=ランダウ方程式とランダウ=リフシッツ方程式の線形安定性解析をから基底状態の相図を近似的に求めた。その初期条件に対応するランダウ=リフシッツ方程式の数値解を調べ、面内強磁性状態と面直方向のストライプパターン状態の間に、両方の秩序を持つ中間状態が存在することを示した。
川北 至信; 菊地 龍弥*; 稲村 泰弘; 田原 周太*; 丸山 健二*; 花島 隆泰*; 中村 充孝; 鬼柳 亮嗣; 山内 康弘*; 千葉 薫*; et al.
no journal, ,
単純な粒子のランダム充填では表せない複雑な構造を持つ単原子多価液体金属がある。こうした物質では、金属的な結合と共有的な結合が混ざった構造という説や、短時間だけ共有結合が生成されるというダイナミックなモデル、固体で見られるようなパイエルス歪が液体にもあるとする擬結晶モデルなど諸説が、液体構造や理論計算から提案されてきた。こうした液体の複雑性に対する明確な描像を実験的に得るために、動的構造を十分な精度で解析することが不可欠である。我々は、J-PARC物質・生命科学実験施設のBL14アマテラス分光器を用いて、液体ビスマスのコヒーレント中性子準弾性散乱実験を行い、時空相関関数を導出した。二重層状構造の特徴的な距離での緩和時間の違いから、パイエルス歪構造が液体中に残存している証拠を得た。
米田 安宏; 谷口 博基*; 北中 佑樹*; 野口 祐二*
no journal, ,
チタン酸鉛(PbTiO)は室温において大きなc/a比を持つ正方晶構造である。490Cで常誘電体相へと相転移し、構造は立方晶へと変化する。しかしながら、常誘電体相への転移点直上では、中性子非弾性散乱によって依然として強誘電体のフォノンモードが観測されている。そこで、自発分極が反転可能な高品位の試料を用いて、高エネルギーX線回折実験を行い、室温から800Cまで広い温度領域で構造解析を行った。短距離秩序構造解析を原子2対分布関数(atomic pair-distribution function: PDF)を用いて行った。PbTiOの800Cで観察された局所構造とリラクサーPb(MgNb)O(PMN)の室温における局所構造を比較したところ、リラクサーPMNと同様のネットワーク構造がPbTiOの高温相でも存在していると考えられる。
大西 弘明
no journal, ,
磁場中フラストレート強磁性鎖のスピンネマティック状態での、マグノン対の流れによるスピン伝導・熱伝導に関して、マグノン対の波束の実時間ダイナミクスを時間依存密度行列くりこみ群を用いて解析した結果を報告する。
古府 麻衣子; 梶原 孝志*; 河村 聖子; 菊地 龍弥*; 中島 健次; 松浦 直人*; 柴田 薫; 長尾 道弘*; 山室 修*
no journal, ,
単分子磁石とは、ナノスケールの単一分子が大きな磁気モーメント・磁気異方性を有し、超常磁性挙動を示す物質群のことである。Zn-Ln-Zn三核錯体(Ln=Ce, Pr, Nd)は、分子中の磁性イオンは1つのみで、f電子数の偶奇性に応じて磁気緩和挙動が大きく変化する興味深い物質である。本講演では、中性子散乱研究により明らかになった系のエネルギースキームおよび磁気緩和の全体像を示し、磁化反転メカニズムについて議論する。
竹田 幸治; 斎藤 祐児; 岡根 哲夫; 山上 浩志; 松田 達磨*; 山本 悦嗣; 芳賀 芳範; 大貫 惇睦*
no journal, ,
UCoAlは温度15K以下において磁場印加に伴い約1Tで常磁性状態から強磁性状態へのメタ磁性転移が起こる。このメカニズムを明らかにするため、元素選択的磁気プローブである軟X線磁気円二色性(XMCD)を用いて、Uサイト, CoサイトおよびAlサイトにおける磁化秩序過程を調べた。特に注目したのは磁性元素であるUサイトとCoサイトである。温度5.5-50K、磁場0-7Tの範囲でXMCDの温度・磁場依存性を測定した。その結果、UサイトとCoサイトは異なる磁気的な振る舞いがあることが分かった。その違いは、メタ磁性転移が観測される直前の温度・磁場の常磁性状態においてCoサイトの方がUサイトよりも磁気的揺らぎが大きいことを示唆するものであった。これは磁気秩序過程においてCoサイトの磁性が重要な役割を果たしている可能性を示している。また、非磁性元素であるAlサイトにおいても明瞭なXMCDシグナルが観測され、Alサイトも磁気的に偏極していることが分かった。
中村 充孝; 菊地 龍弥*; 蒲沢 和也*; 川北 至信
no journal, ,
非弾性中性子散乱(INS)実験データから変換した実空間動的構造因子を利用して多結晶NaIのフォノンダイナミクスに関する研究を行った。本研究は、これまでに大量に蓄積されてきたINS実験データが有効に再利用され、新たな視点での研究を推進できる可能性を示すものである。
酒井 宏典; 比嘉 野乃花; 服部 泰佑; 徳永 陽; 神戸 振作; 立岩 尚之; 芳賀 芳範; Rossa, P. F. S.*; Thompson, J. D.*; Ronning, F.*; et al.
no journal, ,
-USはナローギャップ半導体として知られており、異方的な巨大磁気抵抗を示す。本系の微視的な磁気情報を得るため、S核NMRを行った。当日は、最近得られてきた実験結果について示して、本系の磁気特性等について議論したい。
髭本 亘; 岡澤 赳; 大嶋 浩平*; 伊藤 孝; Robert, S.*; 松本 圭介*; 鬼丸 孝博*
no journal, ,
PrIrZnでは磁場によって非フェルミ流体的振る舞いからフェルミ流体的振る舞いへと変化することが見いだされており、2チャンネル四重極近藤効果の可能性が指摘されている。非フェルミ流体相近傍で磁場中におけるスピン状態を解明することで、2チャンネル近藤効果の実験的証拠を得られる可能性があり、磁場中SR実験を行った。その結果磁場中でミュオンスピン緩和の変化が観測され、2チャンネル近藤効果との関連を考察する。
永井 佑紀; Qi, Y.*; 磯部 大樹*; Kozii, V.*; Fu, L.*
no journal, ,
核燃料物質として使われるウランやプルトニウムなどを含む化合物はいわゆる重い電子系と呼ばれ、非常に強い電子間相互作用が多彩な物性を生み出している。また、強い電子間相互作用を持つ物質の性質を理解することは、同じく強い電子間相互作用を持つ銅酸化物高温超伝導体の性質を明らかにするためにも重要である。本研究では、銅酸化物高温超伝導体物質群で普遍的に見られる現象である「フェルミアーク」が、重元素化合物などの重い電子系でも現れることを理論的に示した。特に、ここで現れる「バルクフェルミアーク」は、重い電子系における新しいトポロジーに関する理論である「非エルミートトポロジカル理論」を用いることによって明らかになったものである。本研究によって、重い電子系の物性の理解に、トポロジーというこれまでとは全く異なった視点を用いることができることが示された。これらの結果は、重元素化合物の物性の理解に資する成果であり、広く原子力分野のためのシミュレーション技術開発にも資する成果である。